アプリケーション開発
ここではプロジェクトの作成方法について説明します。 Androidプロジェクトを作成して、まずはAndroid端末の画面にHello Worldを表示してみましょう。
Eclipseを起動し、 「ファイル(F)」タブから「新規(N)」-「Androidプロジェクト」を選択します (表示されていない場合はその他(O)からAndroidプロジェクトを選択)。
アプリケーション名はAndroidのHOME画面に表示されるアプリケーションの名前を指定します。 通常はプロジェクト名の単語をスペースで区切って入れています。 パッケージ名はJavaで扱われるパッケージ名と同様に、他のアプリケーションと重複がないように作成します。 通常、企業や組織ではインターネットドメイン名を逆に記述しています。 アクティビティの作成はプロジェクト名と同じものを入力します。 最小SDKバージョンはビルド・ターゲットで指定したアンドロイドのAPIレベルを指定します。 今回はAndroid1.5をビルド・ターゲットに指定したので最小SDKバージョンに3を指定します。
プロジェクトが作成されるとEclipse画面の左側にパッケージ・エクスプローラーが表示されます。
いちばん上にある「src」には、アプリケーションのソースファイルを格納します。
「src」の下に「com.first_android_android.helloworld」パッケージが作成され、
そのパッケージ下に「HelloWorld.java」というファイルが作成されています。
その下の「gen」にあるファイルはビルドをした際に自動的に生成されます。手で変更しないようにしましょう。
その下の「Android 1.5」にはSDKのライブラリが格納されています。
今回はビルド・ターゲットにAndroid1.5を指定したのでAndroid1.5のライブラリとなります。
「res」にはソースファイル以外のリソースファイルを格納します。
「drawable」にはアプリケーションで利用するアイコンを格納します。
「layout」にはアプリケーションの画面レイアウトを定義する「main.xml」ファイルが格納されています。
「values」にはプロジェクト内で利用する文字列を格納します。
デフォルトはhello(Hello World, HelloWorld!)とapp_name(Hello World)です。
「AndroidManifest.xml」にはプロジェクト全般の設定情報を格納します。
アプリケーションの画面レイアウトを定義する「main.xml」を実際に開いてみましょう。 パッケージエクスプローラーから[HelloWorld] - [res] - [layout]にあるmain.xmlをダブルクリックします。 Eclipseの中央画面にmain.xmlタブが開きmain.xmlがレイアウト表示されます。
main.xml
main.xml レイアウト
画面には「Hello World, HelloWorld!」と表示されています。
プロジェクトの初期状態では
"Hello World" + アプリケーション名 + "!"
と表示されます。
パッケージ・エクスプローラーから「HelloWorld」を選択します。
そして、上部の「実行」タブから「実行(S)」を選択して、 「Androidアプリケーション」をクリックします。
実行してから多少時間がかかりますが、エミュレーターが起動します。
デフォルトの「Hello World, HelloWorld!」が表示されていることが確認できます。